帰化したらどうなる?在日韓国人が知っておくべきメリットとデメリット

在日韓国人の帰化申請

こんにちは。行政書士の川本です。
この記事では、在日韓国人の方が「帰化したら、実際どうなるのか?」という疑問にお答えします。
メリットだけでなく、あまり知られていない注意点やデメリットについても、わかりやすく解説します。


帰化とは?

まず「帰化」とは、日本に長く住んでいる外国籍の方が、日本国籍を取得することです。
韓国籍から日本国籍に変わることで、法的にも完全に「日本人」として扱われるようになります。

「特別永住者」などの在留資格とは異なり、帰化すれば特別永住者カードや在留カードも不要になります。


帰化の5つのメリット

① 日本のパスポートが持てる

日本のパスポートは、世界中で最も信頼されており、ビザなしで入国できる国が多く、海外旅行や出張の自由度が格段に上がります。

② 就職・資格取得の幅が広がる

国家公務員や地方公務員、一部の公的職業など、日本国籍が必要な職業にも就けるようになります。また国籍による就職差別も受けなくなります。

③ 社会的信用が高まる

住宅ローンの審査、クレジットカードの取得、賃貸契約など、生活全般で信用が上がるのは大きなメリットです。

④ 家族も安心して暮らせる

子どもの進学・就職にも有利になりますし、家族で一緒に帰化することで、生活の安定につながります。

⑤ 選挙権・被選挙権を得られる

帰化すると、**日本の選挙で投票できる「選挙権」**だけでなく、
自分自身が立候補できる「被選挙権」も得られます。
社会の一員として政治参加ができるのは大きな権利です。


帰化の注意点・デメリット

① 韓国籍を失う

日本は二重国籍を認めていないため、帰化すると韓国籍は自動的に喪失します。

また、韓国に渡航する際は「日本人」として扱われ、ビザや入国制限の対象になることもあります。
韓国に長期滞在したい場合は、ビザの取得が必要になるケースもあるので注意が必要です。

② 氏名の変更に関する悩み

帰化すると、日本式の氏名に変更する必要がありますが、
韓国名を日本名として使うことも可能です(例:金を「金(かね)」と読むなど)。

ただし、「完全に日本風の名前」を選ぶと、自分のルーツである韓国名を失うという側面もあり、
名前をどうするかで悩む方も少なくありません。

③ アイデンティティの葛藤

長年、韓国人として育ってきた方にとって、
国籍が変わることは精神的にも大きな決断です。

家族や親族との立場の違いが生まれたり、
「自分は韓国人なのか、日本人なのか」といった葛藤を感じることもあります。


帰化は“人生の選択”です

帰化にはたくさんのメリットがありますが、
それと同時に、国籍を変えるという人生の大きな節目でもあります。

「帰化すべきかどうか」「今がそのタイミングか」
迷われている方は、一度専門家に相談することをおすすめします。


ご相談はお気軽に

当事務所では、在日韓国人の方の帰化申請を数多くサポートしてきました。
韓国の戸籍書類取得や翻訳も含め、全国対応でお手伝いしております。

どうぞお気軽にお問い合わせください。

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