こんにちは、行政書士の川本です。
今回は、在日韓国人の方からよくいただくご相談のひとつ、「日本で生まれ育ったのに、なぜ帰化がこんなに大変なのか?」というテーマについて、わかりやすく解説いたします。
私は、在日韓国人の方の帰化申請や家族関係証明書・除籍謄本の取り寄せ、翻訳サポートを専門に、15年以上活動しております。全国対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
一見、申請しやすそうに見えるけれど…
在日韓国人の方の多くは、祖父母の代から日本に住んでおられ、日本で生まれ育った「特別永住者」です。
この特別永住という在留資格は、日本との結びつきが強いため、国籍法上、帰化申請においていくつかの要件が緩和されています。
緩和される主な要件
- 住所要件が短縮される
通常5年必要な日本での居住歴が、3年でOKになるケースがあります。 - 住所要件が完全免除になる場合も
父母のどちらかが日本生まれである場合、住所要件そのものが不要に。 - 親が先に帰化している場合
申請者が「日本人の子」として扱われ、同様に住所要件が緩和されます。
帰化が難しい本当の理由とは?
ではなぜ「簡単に帰化できるはず」と思われがちな方々が、実際には苦労されているのでしょうか。
その最大の理由は、提出書類の多さと複雑さにあります。
書類の量は、他の外国人の数倍!
特に在日韓国人の方にとって厄介なのが、韓国の戸籍に関する書類の多さです。
韓国では「戸籍制度」が廃止され、現在は「家族関係証明書」や「除籍謄本」などに細分化されています。この一式をすべて揃える必要があり、その量は場合によっては通常の2〜5倍にもなります。
書類収集の難しさ①:韓国側の証明書
- どこまで遡ればいいのか判断が難しい
- すべてハングルで記載されており、翻訳が必要
- 領事館での取得もハードルが高い
ご自身での収集・翻訳が難しい場合は、私たちのような専門家への依頼がおすすめです。
書類収集の難しさ②:日本側の届出関係
- 出生届、婚姻届、離婚届、死亡届などの写しが必要
- 兄弟姉妹・両親・配偶者の情報も求められる
- 届出当時の役所にしか保管されていないため、全国の役所に個別に請求が必要
翻訳の壁と費用
韓国語書類にはすべて日本語訳が必要です。翻訳者は誰でも構いませんが、正確性が非常に重視されます。
家族に韓国語ができる人がいれば良いですが、そうでない場合は外注となり、費用もかさんできます。
まとめ:帰化は「簡単」ではないが、「無理」ではない
たしかに、日本生まれ日本育ちの在日韓国人の方には、緩和される条件がある一方で、準備しなければならない書類の量や複雑さ、翻訳の負担が非常に大きいという現実があります。
しかし、それらを一つずつ丁寧にクリアしていけば、帰化は決して「無理な手続き」ではありません。
お困りの際は、専門家の力をぜひご活用ください。
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